川尻本蔵「平成大蔵」竣工のご報告

先月の平成北蔵に続き、川尻本蔵内「大蔵」の代替施設「平成大蔵」が、昨日平成30年3月2日に竣工いたしました。

平成28年4月の熊本地震で大規模半壊した旧「大蔵」は、本社工場(川尻本蔵)の最も北側に位置する明治30年代の建築物で、建坪約160坪2階立て、総床面積270坪+小屋裏の、当社最大の土蔵でした。

4階建ての瑞鷹本蔵に隠れて正面からは見えない場所にあり、外部の方にはあまり知られていませんでしたが、当社製造場の中ではシンボリックな建物でもあり、地震直後は修繕することを考えていましたが、その後の余震と雨で修復不能となり、やむなく立て替えを決めました。立て替えもできれば元の姿で復元したかったのですが、工期や予算、防災、その他の問題で、鉄骨造の建築となりました。

旧大蔵は敷地の最も端にあり、工事のための寄りつきが難しく、加えて建物周辺には、変電施設や排水処理施設、消防用の水槽等があり、工事前にはこれらの移設が必要で、準備にも相当な時間と労力が必要でした。

今回の地震被害の中の象徴的な建物や設備の復旧がほぼ終わったことは、本当に喜ばしく、関係の皆様に心より御礼申し上げます。

まだこれから取壊しを始める蔵もあり、復旧は道半ばではありますが、新蔵には、早速タンクの搬入を始め、近く酒の貯蔵を開始します。

どうぞ今後とも弊社ならびに弊社製品をご愛顧賜りますようよろしくお願いいたします。

 

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